屋根が銅版の場合は生活環境を十分に保護できない可能性がある

屋根に銅版を使用する場合は扱いが難しく専門的な施工が必要

神社仏閣や古い和風建築、個性的な建物などで見られる「銅板」の屋根は、一般の住宅ではあまり見かけないものです。

 

なぜなら、銅板だけの屋根にしようと思うと、強度の問題、遮熱性、防音性の低さなどから、生活環境を十分に保護できない可能性があるからです。

 

しかし、銅板の美しさは、日本古来の建物の引き立て役として、今でも欠かせない存在となっています。

 

現在でも、伝統的な日本家屋では、屋根の下に設けられる腰屋根という部分に、銅板が使われることがあります。

 

銅板は、はじめのうちは光沢のある銅の色をしていますが、次第に酸化していくことで赤茶けていき、酸化が進行すると最終的には緑青(ろくしょう)と呼ばれる青緑色に変化していきます。

 

この緑青こそが、銅の独特の味わいとして珍重されており、建物のアクセントになっています。

 

また、緑青の状態になると、耐久性が増すと言われています。

 

ただし、薄い銅板を用いる場合には、緑青の状態になると穴が開く可能性があるため、厚めの銅板を使用しなければいけません。

 

ある程度の厚さのある銅板の屋根であれば、なんと100年もの耐久年数があるとも言われています。

 

銅板を施工するには、銅の扱い方が難しく、変色したり、たくさんの留め具を使ったりするため、専門の技術を持つ施工業者によって行われる必要があります。

 

他にも、銅板はやわらかい金属であるため、細かい加工を施すことが可能で、半田付けによって細工することもできます。

 

伝統にこだわる人には、知っておきたい屋根の素材の一つです。

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